一人暮らしの在宅ワーカーの場合、水道光熱費は一体どのくらいかかるか?一日中家で過ごすと電気や水道やガス代がどうなるのか、気になりますよね。
調べてみたところ以下のようなデータがわかりました。
単身世帯:直近3年の水道光熱費平均値
12258円/月
在宅勤務(フルリモート、テレワーク)で増える額
約3500〜9000円/月
電気・ガス・水道の使用量はライフスタイルや季節によって大きく変わりますが、平均額を知って予算を立てるのは大事です。
この記事ではもう少し詳しく、一人暮らしの水道光熱費と在宅ワークの場合の増加分について解説していきます。
また、在宅ワークをしている私の水道光熱費の1年間の推移も公開しますのでリアルな数字を参考にしてみてくださいね。
国のデータに見る平均額は?
まずは単純に「単身世帯の平均」を見ていきましょう。
総務省統計局の家計調査(家計収支編)より単身世帯の月々の水道光熱費・直近3年分のデータは以下のようになっていました。
年 | 光熱水道合計 | 電気代 | ガス代 | 他の光熱代 | 上下水道代 |
2021 | 11383 | 5482 | 3001 | 651 | 2248 |
2022 | 13098 | 6808 | 3331 | 843 | 2116 |
2023 | 12292 | 6201 | 3147 | 698 | 2245 |
上記のデータを参考にして水道光熱費の直近3年の平均値を計算すると12258円/月となります。
ただし水道光熱費は、季節・地域・お部屋の広さ・ライフスタイルなどの要因で月によって大きく変動します。
毎月一定このくらいかかるというわけではなく、一般的に夏場と冬場に高くなるということは注意しておきましょう。
在宅ワークの場合はどうなる?
一人暮らしで、在宅ワーク(テレワーク、フルリモート)の場合を見ていきましょう。
まず一人暮らしかどうかに関わらず、一般的に在宅ワークで水道光熱費が増加する要因としては以下のような理由が考えられます。
- 電気代・・・パソコン、モニター、照明、空調の使用頻度が高まる
- ガス代・・・家で炊事をする機会が増える。冬場は暖房での使用も増える
- 上下水道代・・・トイレの使用回数、皿洗いや手洗いなどの機会が増える
株式会社LASSIC(ラシック)がテレワーカーを対象に行った「テレワークによって増えた出費、減った出費はありますか?」というアンケート結果では、実際に光熱費が増えたとの回答が多いことがわかります。
こちらの記事も参考になりますので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね
フルリモートの場合(8h×20日)の電気代を計算してみた
光熱費の中でも最も影響が大きくなりそうな電気代に焦点を当てて、シミュレーションしてみました。
今回はフルリモート(1日8時間、月20日)で、「パソコン・エアコン・照明」を使う前提で計算してみました。
使用家電 | 消費電力 | 1日 | 20日 |
エアコン | 1000w | 277.52 | 5550.40 |
パソコン | 40w | 11.10 | 222.02 |
照明 | 35w | 9.71 | 194.26 |
合計 | 298.33 | 5966.68 |
※消費電力はこちらを参考に間を取った数値で計算しています
1日あたり約300円、20日で約6000円という計算結果になりました。
ただしエアコンは通年使用するものではありませんし、使用中もずっと一定の消費電力がかかるものではありません。
エアコンのことと、稼働時間や日数が想定の半分以下である場合なども加味すると、電気代の増額は大まかに2000〜6000円程と考えられます。
ここに他の光熱費がプラスされます。
ここではざっくりと「水道代は約500〜1000円、ガス代は1000〜2000円程度」の増加があると仮定してみましょう。
そうすると水道光熱費全体では3500〜9000円の増加が見込まれる…ということになります。
結構大きな金額ですよね…(^^;)
ざっくり計算ではこのような増加額になりましたが、基本的にはどんな予算でも多めに見積もっておくのは大事と考えています。
多く見積もっておいた方がその後の調整が楽になりますからね。
一人暮らし在宅ワーカーの私の場合
では実際に一人暮らしで完全在宅ワーカーをしている私の場合の光熱費を公開します。
状況が伝わりやすいようにお仕事環境からお伝えしますね。
【お仕事状況】
- 仕事で使うのはノートPCのみ
- 仕事時間は毎日2〜8時間
- 労働日数は月22〜31日
- 稼働タイムは朝昼夜バラバラ
- 食事はほとんど自炊
住まいは2LDKです。
田舎の古い賃貸アパートで家賃がかなり安く、低収入ですがこの広さのお部屋に住むことができています。
リビングか4畳半の部屋で仕事をすることが多いです。
冷暖房はリビングにしか設置していません。
作業をする上ではPC・照明・エアコンなどを24時間つけっぱなしにしておく必要はありません。
【1年間の水道光熱費】
直近1年間の水道光熱費を一覧にしてみると以下の通りでした。
年月 | 水道 | ガス | 灯油 | 電気 | 月合計 |
23年7月 | 2387 | 3113 | 3968 | 9468 | |
8月 | 2387 | 2267 | 4942 | 9596 | |
9月 | 2387 | – | 6973 | 9360 | |
10月 | 2387 | 1219 | 3885 | 7491 | |
11月 | 2393 | 2992 | 1960 | 3488 | 10833 |
12月 | 2392 | 4402 | 3940 | 5793 | 16527 |
24年1月 | 2382 | 6010 | 3000 | 5713 | 17105 |
2月 | 2381 | 6063 | 3000 | 6219 | 17663 |
3月 | 2376 | 5001 | 1998 | 5888 | 15263 |
4月 | 2376 | 3833 | 6095 | 12304 | |
5月 | 2382 | 4364 | 4862 | 11608 | |
6月 | 2381 | 3514 | 4139 | 10034 | |
年間合計 | 28661 | 42778 | 13898 | 61965 | 147252 |
12ヶ月平均 | 2384 | 3565 | 1158 | 5164 | 12271 |
一番安い月で7491円(10月)
一番高い月で17663円(2月)
1年間の平均は単身世帯の光熱費平均とあまり変わらない12271円でした。
昨年のガス代は県の支援事業のおかげで9月10月が通常より低くてありがたかったです。
特に厳しく節約している意識はなく、快適な仕事環境を保ちつつこのくらいの費用となっています。
私のように、在宅ワーカーでもそれほど増額していないケースもあります。
私の光熱費はこんな感じです♪
まとめ
一人暮らしの水道光熱費と、在宅ワークでいくら増えるかまとめです。
- 水道光熱費平均値は12258円/月
- 通年一定ではなく夏冬のみ高くなる
- 在宅勤務(フルリモート、テレワーク)で増える額は約3500〜9000円/月
- 予算は高めに見積もることがおすすめ
- 在宅ワーカーの私の光熱費平均は12271円/月
- 私のように在宅でもそれほど増加してないケースもある
在宅ワークの場合で水道光熱費をあまりにケチってしまうと仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
水道光熱費を節約するときはぜひ無理のない範囲で取り入れてください。
また、水道光熱費以外の費用にも注目してみましょう。家計全体の費用の中から他にカットすべき支出がないか確認してみてくださいね。
以上、一人暮らし在宅ワーカーの方の参考になれば嬉しいです。